約 117,338 件
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概要 ◆生徒の自殺に至るまで◆ ■2012年9~10月 (自殺約2~3ヶ月前) バスケ部の主将に立候補して選出される。直後から部に問題続出。 [闇寮発覚→無免許運転で部員複数が停学→闇寮廃止→部活の自粛] 生徒は停学生徒らの勉強の世話を担当。この頃から悩み始める。 主将という理由で顧問から集中的な暴力を振るわれるようになる ■12/18 (自殺5日前) 練習試合で10発ビンタ 顧問の供述【頬を2、3発。側頭部を数回】 ■12/19(自殺4日前) 心配した母親が練習試合を見に行く。顧問、母親を呼びつける。 顧問「キャプテン辞めさせるぞ」母「辞めさせてもらって結構です」 さらにその夜、母親は顧問に電話。体罰をやめて欲しいと頼む。 顧問「酷しい指導はやめて会話による指導に切り替える」と承諾 ■12/20(自殺3日前) 兄からの提案で『殴られるのが辛い』という顧問宛の手紙を書き、 学校に持参。 しかし、チームメイトが余計怒られると止めたため、渡さずじまい。 この日の暴力は無し。 ■12/21(自殺2日前) 目が開かないと言って終業式と部活を休む ■12/22(自殺前日) 練習試合のため部活に行く。 ルーズボールを追いかけるのが遅いなどの理由で暴力を受ける。 顧問の供述【“両手”で顔面を数回、頭を平手で数回】 目撃者『体育館に響くほどの音で平手を2発。その後も続いた』 試合後に生徒と顧問で主将を続けるかどうか話し合いに。 生徒「主将やるのがしんどい」 顧問「主将やめたらBチーム(二軍)に落とすぞ。どうする?」 生徒「頑張ります」顧問「じゃあ殴られてもええな」生徒固まる。 生徒帰宅。「今日も負けた。30~40発殴られた」と母親に言う。 妙に明るかったという。 その後、顧問から母親に電話。「なぜ主将を続けさせるのか?」という問いに 顧問は「主将を続けたほうが生徒のため」と答える ■12/23 未明 心配した母親が部屋に入り、首吊り自殺した息子を発見 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 ニュース 生徒が自殺したバスケ部については、多くのテレビ番組、新聞紙、雑誌、ラジオ等で取り上げられている。 「先生は間違っていない」“熱血”指導で全国大会常連校にした顧問 桜宮高2自殺 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-00000578-san-soci 顧問に「30~40発殴られた」 自殺前日母親に明かす http //www.47news.jp/CN/201301/CN2013011001000859.html 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 自殺後
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グローリアは、四季がバトルロイヤルにて登録するキャラクターのひとつ(予定)。 キャラクター ----名前---- グローリア・ホワイトランド(Gloria Whiteland) ----肩書き---- 絶世の美女 マギミラーラ ----年齢---- 20歳 ----種族---- ヒト族 ----戦闘スタイル---- ミラーマジシャン(反射魔術師) ----列伝---- 私が笑うと、この子は笑う。 私が怒ると、この子は怒る。 私が嬉しいと、この子は嬉しがる。 私が悲しいと、この子は悲しがる。 私が誰かを恨むと、この子は誰かを殺したがる。 私が全てを諦めると、この子は自殺を始める。 神様は何を思って、私の子に異能を授けて下さったのでしょうか。 生後間もなく父親と死別したグローリアは、感情同調の異能を持っていた。自分の意思の云々に係らず他人の感情を自分に刷り込んでしまうという能力だった。 母親と二人暮らし。この能力のせいで、迂闊に外も出歩けない。美しかったグローリアは男性と顔を合わすことも許されない。 母親は教師に懇願して彼女に勉学を教え、身を削って家庭を支える傍ら、この異能を制御する方法を模索した。 しかし努力はむなしく、幾度日が暮れようともその方法は解らない。体に無理が祟った母親は次第に衰弱してゆく。 9歳を迎えたグローリアはたまらず家を飛び出るが、道往く人々の感情の波に自分を失いかけ、母親の助けにもなれなかった。 その年の冬。グローリアの前で、母親は病によってこの世を去る。 彼女は生まれて初めて自分で泣き叫んだ。 賑やかだった街の人々がみな泣き叫んだ。 ステータス グローリアのステータスは以下の通り。 【体:20、攻:5、防:50、速:25】
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ハル・エスティア 17歳。 大人しく保護本能を刺激する、かよわく心優しい少女。 自信がなくて臆病。やる気はあるが、危険な状況や予想外の状況に直面するとしりごみをする。 自分が他人を傷つける行為に対しては恐怖と抵抗を感じているが、他人が傷つけられる行為に対しては激しい怒りが表面化する。 ストーリー 幼い時から人助けに関心があった少女は、夢に向かって努力し続け、希望していた医大に見事合格した。 合格の知らせを聞いた彼女が一番最初に思ったのは、幼いころに不慮の事故で父親を亡くし、女手一つで立派に育ててくれた母親のことだった。 高ぶる感情を抑えながら彼女は急いで帰宅し、母親に合格したことを伝えた。 涙を流しながら抱き合う母と娘。しかし、災厄は突然襲ってきた。 気を失う前に見たのは、小さな家の天井が丸ごと吹き飛んでいく光景。 気がつくと少女の周りは全て崩壊し、目の前には巨大な渦が轟音とともに奇妙な光を放っていた。 彼女は母親を見つけようとあたり見回すと、信じられない光景を目の当たりにした。 それは建物の下敷きになり、すでに息絶えていた母親だった。 彼女は狂ったように泣き叫びながら母親を助け出そうと瓦礫をどけようとしたが、ビクともしなかった。 そして、彼女の悲痛な叫びをかき消すかのように巨大な渦は少女を飲み込んでいった。 細かい設定など 17歳。
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ランクE 晴霓AC // 迅矢 Seigei // jinshi だって、私はもう……この空に手が触れてしまったのだから。 所属 ベイラム 強化世代 第7世代 レッドガン壊滅の後、ルビコンに投入されたサラトガ隊の追加人員としてベイラムから派遣された若手の新人パイロット。 まだ歳若く、経験が少ないために周囲からは低く見られがちであるものの、努力と才能に裏打ちされた実力で偏見を覆してきた過去を持つ。 晴霓の母親はベイラムの戦歴に燦然と名を残した名パイロットであるらしく、そのことから自分もACパイロットになることを臨んでいた。当の母親からは強い反対を受けたものの、強引に押し切ってベイラムに入社を果たした。 つい先日まで候補生であったとは思えないほどの能力を見せるが、しかしまだ実戦には慣れていないのが実情であり、また本社とは空気のまるで違うサラトガ隊には未だに慣れずにいる。 「この一射で……充分……!」 迅矢は全身のフレームをベイラム系パーツで構成した中量2脚タイプ。 オーソドックスな武装構成による安定性はパイロットである晴霓の性格……というよりも彼女の母親のお節介のところが色濃くでている。 とはいえ、それでも十分に乗りこなせているのは彼女の才能か、それとも母親の慧眼なのかは未だに議論の余地があるところである。 また、カラーリングもかつての母親が搭乗していたACを元にアレンジを加えたものであるという。
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▼和歌山の政治06Ⅴ より続く ▼和歌山の政治06Ⅶ へ続く 1205 和歌山談合 「現金授受は複数回」 木村容疑者ら供述 [毎日] 1202 木村良樹知事が退職、辞職表明から1か月 [和歌山放送] 1201 和歌山県知事選挙が30日告示、2人の争い始まる [和歌山放送] 1201 第三者加え入札検証 県監視委確認 JVのあり方議論へ [読売] 1125 和歌山談合 井山元社長、下水道工事でも逮捕 [毎日] 1125 和歌山市談合・公金詐取:元課長補佐ら2950万円支払いで和解 [毎日] 1125 和歌山市:意思決定迅速へ次長職を廃止 総務局など新設も--組織改正 [毎日] 1125 県議会 初のトップ不在 4日開会、会期わずか5日間 [毎日] 1124 和歌山県知事が対立候補下ろし依頼?逮捕の会長が現金 [読売] 1123 教育改革 和歌山タウンミーティング 4人が依頼で発言 [読売] 1119 和歌山知事、県幹部に選挙活動指示…業界に推薦求める [読売] 1118 料亭石泉閣借り上げ裁判、旅田前和歌山市長に大阪高裁も全額返還命令 [和歌山放送] 1116 木村・和歌山県知事を逮捕 [読売] 1115 知事裏金、4000万円超す 和歌山談合 [朝日] 1115 和歌山知事、就任直後から談合主導 立件へ最終調整 [朝日] 1115 患者に規定外報酬を指定の口座に振り込みさせた和医大医師が懲戒免職 [和歌山放送] 1114 連合和歌山臨時大会 [テレビ和歌山] 1112 和歌山出直し知事選:元経産省官僚が出馬表明 30日告示 [毎日] 1112 和歌山談合 知事公舎捜索で大量の高級時計、絵画見つかる [毎日] 1110 和歌山談合、知事の後援会幹部ら3人逮捕 [読売] 1109 和歌山談合 知事公舎など捜索 大阪地検特捜部 [毎日] 1108 和歌山県の元出納長が踏切で自殺 談合事件で任意聴取 [朝日] 1108 知事選 投開票は12月17日 [紀伊民報] 1103 和歌山談合:木村知事が辞職表明 「混乱の責任をとる」 [毎日] ▼和歌山の政治06Ⅴ より続く 1205 和歌山談合 「現金授受は複数回」 木村容疑者ら供述 [毎日] 和歌山県発注の下水道工事を巡って競売入札妨害(談合)容疑で逮捕された前知事の木村良樹(54)と談合の口利き役だったゴルフ場経営会社元社長の井山義一(56)の両容疑者が大阪地検特捜部の調べに対し、複数回にわたり現金授受があったと供述していることが分かった。特捜部は、ゼネコンから井山容疑者に多額の謝礼が入る談合システムや特定工事で県側に便宜を図ってもらった見返りの可能性が高いとみて、収賄容疑で再逮捕する方針を固め詰めの捜査を進めている模様だ。 関係者などによると、井山容疑者は00年9月の知事選で、木村前知事の擁立を業界関係者に働きかけ、選挙戦では大阪府内の企業グループに用立ててもらった資金を法定の選挙資金とは別の形で前知事側に提供した疑いが持たれている。このほか複数回にわたり少なくとも計数百万円が前知事に渡っていたとみられ、特捜部は前回知事選や逮捕容疑の土木工事があった04年ごろにも授受がなかったか調べているとみられる。 木村前知事は初当選直後ごろ、井山容疑者が実質経営する大阪・ミナミの中国鍋料理店で「社長(井山容疑者)にはお金の面でも選挙で大変お世話になった。県の工事を社長が仕切るのはどうでしょう」と提案。井山容疑者がゼネコンから多額の謝礼をもらって受注希望を業界の談合組織に取り次ぐ一方、県側の窓口だった元出納長の水谷聡明被告(60)から“お墨付き”(天の声)をもらうシステムが完成したとされる。 このシステムはその後も継続し、井山容疑者は04年11月10日に入札があった10億円超の工事5件のうち、トンネル2件と下水道1件を受注したハザマ▽東急建設▽熊谷組から謝礼として計約1億6800万円を受領。県側が天の声を出していたことが判明している。【日野行介、田中龍士】 毎日新聞 2006年12月5日 15時11分 (最終更新時間 12月5日 15時13分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20061205k0000e040091000c.html 1202 木村良樹知事が退職、辞職表明から1か月 [和歌山放送] 和歌山県発注の公共工事を巡る官製談合事件で、逮捕された知事の木村良樹(きむら・よしき)容疑者54才が2日午前0時退職しました。 木村容疑者は、11月2日に辞職を表明し、1か月後の12月2日が退職の日となっていました。県は、木村容疑者が逮捕された翌日の11月16日、条例に基づき、木村容疑者の二期目途中までの退職金と賞与のあわせておよそ3200万円の支給の差し止めを決定しました。禁固以上の刑が確定した場合、これらの支給は取りやめになります。木村容疑者の辞職に伴う出直し知事選挙には、無所属の新人2人が立候補していて、12月17日に投開票が行われます。 URL http //wbs.co.jp/news/index.html 1201 和歌山県知事選挙が30日告示、2人の争い始まる [和歌山放送] 和歌山県発注の公共工事を巡る官製談合事件で逮捕された知事の木村良樹容疑者の辞職に伴う知事選挙が30日、告示され、無所属新人の2人が立候補しました。 立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属の新人で、共産党推薦の市民団体代表委員、泉敏孝(いずみ・としたか)候補69才と、自民党と公明党が推薦する元経済産業省局次長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)候補56才の2人です。泉候補は、和歌山市小松原通りの県庁前で県議会議員や市民団体の代表らとともに、選挙戦の第一声を上げました。この中で、泉候補は、「現職知事が主導した官製談合など県民を二重三重に裏切った行為に腹の底から怒りを覚える。こうした、よごれてゆがんだ県政をまともな県政にしたい」と訴えました。仁坂候補は、和歌山市雑賀屋町の選挙事務所前で地元選出の国会議員や県議会議員、市長らとともに第一声をあげました。この中で、仁坂候補は、「和歌山県は、もう後がない。これで県政を建て直して新しい元気を回復しなければ和歌山は二度と立ち直れない」と述べ、談合の再発防止や働く場所の確保を訴えました。今回の出直し選挙は、官製談合事件を受けた県政の刷新と県民の信頼回復が最大の争点となります。和歌山県の出直し知事選挙は、12月17日に投票が行われ、即日開票されます。29日現在の和歌山県の有権者数は、86万3432人です。 に向かっています。県ではノロウイルスの感染予防のため石けんを使った十分な手洗いなど対策を呼びかけています。 URL http //wbs.co.jp/news/index.html 1201 第三者加え入札検証 県監視委確認 JVのあり方議論へ [読売] 県入札監視委員会が30日、和歌山市内で開かれ、談合事件の再発防止に向けて入札制度の検証を行っていくことなどを確認した。県によると、第三者を加えて入札制度の分析、検証を行うのは初めてという。 委員会は、入札や契約の透明性を確保して公正な競争を促すため、3か月ごとに開き、入札が適正に行われたかなどを審査しており、この日は、新委員となった4人が出席。弁護士の田中昭彦氏を委員長に選んだ後、入札制度について県側から基本的な説明を受けた。 この後、入札制度について過去までさかのぼって検証し、共同企業体(JV)のあり方も議論してもらうことを県側から提案した。具体的な検証内容は未定だが、今後は1か月に1回のペースで委員会を開き、その内容を定期的に知事に報告、制度改正などに役立てたいとしている。 (2006年12月1日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news003.htm 1125 和歌山談合 井山元社長、下水道工事でも逮捕 [毎日] 和歌山県発注の下水道工事を巡り、準大手ゼネコン「熊谷組」(東京)の共同企業体(JV)が落札できるよう談合したとして、大阪地検特捜部は25日、ゴルフ場経営会社元社長の井山義一被告(56)=別の競売入札妨害罪で起訴=を同容疑で逮捕した。井山容疑者の逮捕は3度目。熊谷組は同容疑者に5000万円を支払ったとされ、特捜部は資金の流れを解明する一方、同JVに土木建設会社「丸山組」(海南市)を組み入れたとして同容疑で逮捕した知事の木村良樹容疑者(54)の関与も調べる。 調べでは、井山容疑者は04年11月10日に公募型指名競争方式で実施された「紀の川中流流域下水道那賀幹線シールド工事」(岩出市)の入札で、熊谷組を中心とするJVが落札できるよう談合し、公正な入札を妨害した疑い。【日野行介】 毎日新聞 2006年11月25日 21時26分 (最終更新時間 11月25日 22時17分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20061126k0000m040093000c.html 1125 和歌山市談合・公金詐取:元課長補佐ら2950万円支払いで和解 [毎日] 和歌山市発注の公共工事を巡る談合、公金詐取事件で、有罪判決を受けた元市同和対策室改善課課長補佐(58)や同市内の建設会社などに、市が計約7200万円の損害賠償を求めた4件の訴訟が24日、和歌山地裁(村岡寛裁判長)で和解した。和解条項などによると、元課長補佐が350万円、同社などが2600万円の和解金を支払う。 訴状によると、93~99年に実施された市発注工事6件の入札で、元課長補佐は同社側に設計金額を事前に知らせ、談合で同社が高値で落札した。また、93~00年、元課長補佐と同社側らが共謀し、7件の道路工事について、建物移転などの補償金名目で計約6100万円の公金を詐取した。 元課長補佐は競売入札妨害や収賄などの罪に問われ、懲役2年6月の実刑判決が確定。贈賄罪などに問われた同社元社長らも有罪判決を受けている。【岸川弘明】 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20061125ddlk30040594000c.html 1125 和歌山市:意思決定迅速へ次長職を廃止 総務局など新設も--組織改正 [毎日] 和歌山市は24日、07年度の組織改正を発表した。政策や施策に柔軟に対応するため、関連する部を統括する局を新設し、意思決定を迅速化するため次長職を廃止することなどが柱。市は「人的資源の有効活用が図れ、12年4月の職員3000人体制への基礎づくりができる」としている。 総務部と企画部を統括する総務局など、新たに6局を新設。市長公室の名称は残るが、公室長を局長級とし、新設する秘書広報部と危機管理部を下に置く。まちづくり推進室はまちおこし部に昇格し、産業部など4部をまちづくり局が統括することで、一体的にまちづくりに取り組む。 この改正で、次長級以上の職員数は55人から41人に減り、管理職ポストの削減にもつなげる。課と班の改正は、来年1月中旬ごろに決定する予定。【久保聡】 毎日新聞 2006年11月25日 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20061125ddlk30010639000c.html 1125 県議会 初のトップ不在 4日開会、会期わずか5日間 [毎日] ◇提案議案の工事契約 落札率、大幅に低下 県議会は24日、議会運営委員会を開き、12月議会の会期を12月4日から同8日までと決めた。会期は5日間。県発注工事を巡る談合事件で知事の木村良樹容疑者(54)が競売入札妨害容疑で逮捕され、職務代理者の小佐田昌計副知事が招集する、県政史上初のトップ不在の定例議会となる。知事不在の影響で、会期も例年の17~20日間と比べて極端に短くなった。【辻加奈子】 提案されるのは、議案11件、専決処分3件など。議案には10月27日に入札された4件の工事契約が含まれ、専決処分は出直し知事選経費の補正予算6億6192万円など。知事不在で、12月中に議決が必要なものだけに絞ったため、05年12月議会の66議案、04年12月議会の36議案に比べて大幅に少なくなった。一般質問も6日だけで、各会派1人に限定した。 補正予算案はいずれも債務負担行為の設定で、来年4月からの郵便物収受・発送の外部委託に1138万円、総務事務の派遣職員増加に4516万円。派遣職員増で正職員は10人減となり、約5200万円の経費削減になるという。 また、工事契約の内容は、紀の川中流流域下水道(那賀処理区)貴志川幹線シールド工事8億6731万円(落札率76・3%)=竹中土木・尾花組共同企業体(JV)▽同那賀幹線シールド工事5億5125万円(同71・6%)=真柄建設・浅川組JV▽同那賀浄化センター汚泥処理棟等築造工事4億7985万円(同69・4%)=浅川組・三友工業JV▽同那賀浄化センター運転操作等電機設備工事4億1475万円(53・3%)=明電舎。 談合問題に取り組む市民オンブズマン連絡会議は、落札率90%以上だと談合の疑いが濃いとしているが、いずれも大きく下回った。 毎日新聞 2006年11月25日 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/news/20061125ddlk30010553000c.html 1124 和歌山県知事が対立候補下ろし依頼?逮捕の会長が現金 [読売] 和歌山県発注工事を巡る談合事件で逮捕された同県海南市の建設会社「丸山組」会長・田渕利都(としくに)容疑者(80)が、2004年8月の知事選に出馬意欲を見せた自民党県議を抑えるため、同年春ごろ、県議と親しい県議OB(故人)に数百万円を渡していたことが大阪地検特捜部の調べでわかった。 知事の木村良樹容疑者(54)(逮捕)から「県議を抑えてほしい」と依頼を受けていたといい、現金を渡した日時などが、押収された田渕容疑者の日記に記されていた。知事選を巡り、具体的な金銭のやりとりが表面化したのは初めて。 調べや関係者によると、04年3月、当時、自民党県連幹事長だった県議が知事選への出馬意欲を見せたため、再選に危機感を抱いた木村容疑者は田渕容疑者に「この県議に影響力を持つ県議OBに働きかけてほしい」と依頼。田渕容疑者は、和歌山市内の県議OBの自宅に出向き、現金を手渡したという。 県議は同年5月、安倍首相(当時、自民党幹事長)ら党本部幹部の仲介を受け入れる形で立候補断念を表明。自民党は木村容疑者を推薦。知事選は共産党推薦候補に約20万票の大差を付けて再選された。 田渕容疑者の日記には、推薦が決まった同時期に、木村容疑者と3回面会したことも記載されていた。 (2006年11月24日3時2分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20061124i401.htm 1123 教育改革 和歌山タウンミーティング 4人が依頼で発言 [読売] 2004年10月に和歌山市内で開かれた内閣府主催の「教育改革タウンミーティング」で教育関係者に対する事前の質問依頼があった問題について、県教委は22日、調査結果を発表した。依頼を受けて発言したのは4人で、謝礼は支払われていないとする一方、「率直な意見交換という趣旨からすれば、慎重に対応すべきだった」としている。 県教委によると、タウンミーティングの開催前、担当窓口だった小中学校課に内閣府から、「議論を活発にするため」と、発言候補者4人を推薦するよう依頼があった。同課の職員は、和歌山市教委と県教育研修センターに、参加予定者から各2人を選んで紹介してもらい、内閣府に氏名などを伝えた。 その後、内閣府から、発言の参考資料として教員の資質向上の方策など4項目の質問が送られてきたため、同課が発言の参考にするよう4人に伝達。当日、4人は受け付けで座席を指定され、全員が4項目の中から一つずつ発言したという。県教委は「依頼は、発言内容を強制するものではなかった」としている。 また、県教委はこの日、日教組和歌山と「教育基本法をまもる和歌山県連絡会」の2団体からそれぞれ出されていた公開質問状などに対し、同様の内容を回答した。 (2006年11月23日 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news002.htm 1119 和歌山知事、県幹部に選挙活動指示…業界に推薦求める [読売] 和歌山県発注工事を巡る談合事件で、知事の木村良樹容疑者(54)(逮捕)が再選された知事選を控えた2004年4月、元出納長の水谷聡明(さとあき)被告(60)(再逮捕)が当時の県幹部職員に、所管する業界団体に木村容疑者の推薦を要請するよう指示していたことが、大阪地検特捜部の調べでわかった。 特捜部は、木村容疑者が水谷被告らに各団体の推薦取り付けを命じていた疑いがあるとみて、公職選挙法違反(公務員の地位利用)容疑で調べている。 調べなどによると、知事選を約4か月後に控えた04年4月ごろ、当時の幹部職員は、水谷被告(当時は審議監)から「知事が選挙のことを気にしている」などと、農協への推薦取り付けを要請されたという。 これを受け、幹部職員は農協関係者に「知事と仲良くしてやってよ」と要請。この幹部職員は特捜部の参考人聴取に対し、「選挙が近づいており、はっきり言わなくても知事選への支援依頼と受け取ったと思う」と話したという。 04年8月の知事選では、自民党県連が木村容疑者の推薦に難色を示すなど迷走した経緯があり、特捜部は、危機感を抱いた木村容疑者が水谷被告らを通じ、県ぐるみで支持団体の組織固めを狙ったとみている。 公職選挙法は、国や地方公共団体の公務員が地位を利用して選挙運動することを禁じ、違反すると、2年以下の禁固または30万円以下の罰金が科せられる。 (2006年11月19日3時2分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20061119i301.htm 1118 料亭石泉閣借り上げ裁判、旅田前和歌山市長に大阪高裁も全額返還命令 [和歌山放送] 和歌山市が前の市長と親密な関係にあった女将の料亭を借り上げ市に損害を与えた石泉閣をめぐる裁判で大阪高裁は16日、旅田卓宗前市長に対し一審判決を支持し前市長の控訴を退ける判決を言い渡しました。 全文 ≫ 判決を受けたのは、旅田卓宗前市長61才です。裁判は和歌山市の市民団体が前市長を相手取って提訴していました。原告は、旅田前市長に対し、親密な関係にあった女将らに払った料亭の賃借料など2億5千万円を市に返還するよう求めています。きょうの判決で大阪高裁の大和陽一郎(やまとよういちろう)裁判長は「元の女将の利益を図るため不当に高い賃借料で契約が結ばれていることが明らかで、市長の権限を逸脱し、違法で無効だ」と指摘しまし、一審と同様旅田前市長に対し全額市に返還するよう命じました。 URL http //wbs.co.jp/news/index.html 1116 木村・和歌山県知事を逮捕 [読売] 和歌山県発注工事を巡る談合事件で、大阪地検特捜部は15日夜、2004年11月の下水道工事の入札で受注調整に関与したとして、木村良樹知事(54)(辞職表明)を競売入札妨害(談合)容疑の共犯で逮捕した。 工事を落札した共同企業体(JV)に参加した同県海南市の建設会社「丸山組」役員が木村容疑者に直接、工事を受注できるよう働きかけていたことも新たに判明。丸山組は同年8月の知事再選に貢献したとされ、特捜部は、県政トップ自らが主導した「官製談合」とみて追及する。 調べに対し、木村容疑者は「和歌山県で談合があったのは知っていたが、今回の件はよく思い出してから話したい」と供述している。 調べでは、木村容疑者は元県出納長・水谷聡明(さとあき)(60)(再逮捕)、大手ゼネコン「大林組」元顧問・日沖九功(ちかのり)(64)(起訴)両被告らと共謀。04年11月10日の「紀の川中流流域下水道那賀幹線シールド工事」の入札で、準大手ゼネコン「熊谷組」のJVが受注できるよう談合。知事選で選挙事務所の用地を提供するなど木村容疑者を積極的に支援した丸山組をJVに参加させるなど公正な入札を妨害した疑い。 入札は、熊谷組JVが予定価格の96・8%にあたる10億6500万円で落札した。 一方、丸山組会長・田渕利都(としくに)容疑者(80)(逮捕)は、調べに対し、知事選前に県庁を訪ね、木村容疑者に「下水道工事の仕事を取りたい」と直接、要請したと供述している。 水谷被告は「入札前に木村容疑者から『選挙で世話になったのでよろしく頼む』と言われた」としており、特捜部は、丸山組のJV参加は、知事選支援の見返りだったと判断した。 (2006年11月16日3時0分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20061116it01.htm 1115 知事裏金、4000万円超す 和歌山談合 [朝日] 2006年11月15日15時27分 和歌山県発注工事をめぐる談合事件で、県庁秘書課に保管されていたことが発覚した木村良樹知事(54)=辞職表明=の裏金が、03年からの3年間で総額4000万円を超えることが、大阪地検特捜部の調べでわかった。知事を支援する地元建設会社でつくる親睦(しんぼく)団体が集めた分が計約2000万円にのぼり、これとは別に、地元の金融機関やメーカーなどが加盟する親睦団体が同期間に計約2千万円を集めていたという。 こうした裏金づくりは、遅くとも木村知事が初当選した00年から続けられていた。特捜部は、加盟各社が県発注工事を受注したり、県と取引があったりすることから、悪質な裏献金と判断。政治資金規正法に抵触する恐れがあるとみており、工事受注などとの関連について解明していくとみられる。 木村知事は、04年11月に入札が実施された「紀の川中流流域下水道(那賀処理区)那賀幹線シールド工事」で、前県出納長の水谷聡明(さとあき)容疑者(60)=競売入札妨害(談合)容疑で再逮捕=に対し、同年の知事選で支援を受けた同県海南市の建設会社「丸山組」=会長らが談合容疑で逮捕=を受注先の共同企業体(JV)に参入させるよう指示したとされる。大阪地検は、談合の共犯容疑での立件に向け、最高検との最終協議に入っており、15日午後にも結論を出すとみられる。 調べによると、地元建設会社でつくる親睦団体には、丸山組など、談合の舞台となった県発注工事を受注した県内業者を含む約20社が加盟していたという。 この親睦団体は、加盟社から会費として毎月3万円ずつ集金。現金は秘書課内にプールされ、木村知事が「裏交際費」として懇親会の会費などに使っていたという。 また、この団体とは別に、県内の金融機関や機械製造会社、食品会社など約20社が加盟している親睦団体があることも判明。県と取引のある企業も含まれており、各社は毎月3万円ずつ拠出していたという。 2団体への寄付は、少なくとも木村知事が初当選した00年から続けられているとみられる。いずれも総務省や県に資金管理団体や政治団体として届け出ていなかった。 URL http //www.asahi.com/national/update/1115/OSK200611150038.html 1115 和歌山知事、就任直後から談合主導 立件へ最終調整 [朝日] 2006年11月15日03時09分 和歌山県発注工事をめぐる談合事件で、木村良樹知事(54)=辞職表明=が00年9月の初当選直後から、ゴルフ場経営会社元代表の井山義一容疑者(56)=所得税法違反容疑で再逮捕=が大型公共工事の受注業者選定に介入し、ゼネコン側から「口利き料」を受け取ることを了承していたことが14日、わかった。大阪地検特捜部は、木村知事が就任直後から談合を主導していたことを裏付ける事実と判断。04年の下水道工事入札に絡む競売入札妨害(談合)の共犯容疑での立件に向け、最高検と協議しており、15日にも結論を出すとみられる。 調べなどによると、木村知事は00年9月に初当選した直後、井山容疑者が実質的に経営する大阪市内の飲食店で同容疑者らと会談した。井山容疑者は木村知事に対し、「県の大型工事を受注する業者については、私に任せてほしい」と要望。受注業者選定への介入で業者側から「口利き料」を受領することをほのめかし、木村知事は「わかった」と了承したという。 井山容疑者は、大阪府河内長野市のゴルフ場経営を通じて和歌山県内に幅広い人脈を持ち、同年の選挙で業界側に木村知事を支援するよう強く求めるなど、初当選に尽力していた。 木村知事は04年8月に再選。その直後、井山容疑者から「海外旅行の土産」として高級ブランドの腕時計を受領した。一方で、井山容疑者は同年11月に入札が実施された4件のトンネル道路改良工事で、うち2件を受注した2共同企業体(JV)の中核ゼネコンから「受注謝礼金」として計約1億2000万円を受け取るなどしていたとされる。 URL http //www.asahi.com/national/update/1114/OSK200611140097.html 1115 患者に規定外報酬を指定の口座に振り込みさせた和医大医師が懲戒免職 [和歌山放送] 和歌山県立医科大学の医師が、規定外の治療をした患者に対し治療費を指定の口座に振り込ませていたことがわかり、この医師がきょう付けで懲戒免職処分になりました。 この医師は、県立医大歯科口腔外科に所属する39才の助手です。県立医大によりますとこの医師は3年前から先月まで医大の規定以外の材料を使って人工の歯根を埋め込むインプラントや歯に金属をかぶせる治療をした患者のうち34人に対し自分が指定する口座に治療費を振り込ませていました。先月患者の知人が指摘して医大が調べた結果事実がわかり、振り込ませた金額は2004年から先月までの間に1500万円あまりにのぼっています。この医師は、損害金として医大に958万円を返還しましたが残りは、材料費だったと説明しているということです。県立医大はこの医師をきょう付けで懲戒免職処分にするとともに、監督する立場にあった担当の教授や付属病院長を減給や口頭での厳重注意の処分にしました。県立医大の板倉徹院長は問題の顛末を発表するとともに陳謝しました。今後問題の医師について刑事告発する方針です。 URL http //wbs.co.jp/news/index.html 1114 連合和歌山臨時大会 [テレビ和歌山] 県内最大の労働団体連合和歌山の臨時大会が今日和歌山市で開かれ、新しい会長に村上正次事務局長が就任しました。 連合和歌山の臨時大会には森本穂積会長をはじめ110人が出席、森本会長の挨拶などに続いて議事が行われました。 議事では優先課題である組織強化と拡大の取り組みなど、当面の諸活動についての審議が行われました。 このほか来年4月に予定されている統一地方選挙について、県議会議員では5人市議会議員では和歌山市と新宮市で合わせて5人、それに来年1月に予定されている御坊市議会議員選挙で1人の推薦を決定しました。 また、役員の選出・補充が行われ、森本会長の退任に伴い、新しい会長に村上正次事務局長が就任しました。 村上会長は昭和27年生まれの54歳、住友金属和歌山労働組合の執行委員や組織部長、副組合長を歴任し、平成13年から連合和歌山の事務局長を務めています。 村上会長は挨拶の中で「勤労者・生活者の立場で政策を掲げ、その実現のため意見を聞いて反映してくれる政党や候補を応援してきた。 年明け以後、統一選や参院選が行われるが、重要な位置づけで取り組みたい」と述べました。 なお後任の事務局長には電力総連の古谷紀男氏が就任するほか、来る知事選の対応については支持政党である民主党県連の動向を見ながら対応したいとしています。 URL http //www.tv-wakayama.co.jp/news/news.cgi 1112 和歌山出直し知事選:元経産省官僚が出馬表明 30日告示 [毎日] 和歌山県発注土木工事の談合事件をめぐって、木村良樹知事(54)が辞職表明したことに伴う出直し知事選(30日告示、12月17日投開票)に、元経済産業省製造産業局次長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)氏(56)=東京都=が12日、立候補を表明した。和歌山市内で記者会見し、「美しい和歌山と県民が楽しく暮らせる和歌山をつくりたい」と述べた。同知事選への出馬表明は仁坂氏が初めて。 仁坂氏は同市出身。無所属で立候補する。自民党県連と公明党県本部に推薦を要請した。 仁坂氏は74年、旧通産省に入り、03年7月から駐ブルネイ大使を務め、先月4日付で経産省を退職。現在は社団法人・日本貿易会の専務理事。【久保聡、栗原伸夫】 毎日新聞 2006年11月12日 14時09分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20061112k0000e010014000c.html 1112 和歌山談合 知事公舎捜索で大量の高級時計、絵画見つかる [毎日] 和歌山県発注の土木工事を巡る談合事件で、大阪地検特捜部が和歌山市内にある木村良樹知事(54)の公舎や大阪府池田市の実家などを捜索した際、大量の高級腕時計や絵画が見つかっていたことが分かった。中には100万円以上する有名ブランド品や入手元が特定できないものもあったという。業者などからの贈答品とすれば社会通念上の許容範囲を超えているものが含まれている可能性もあり、特捜部は入手の経緯などを詳しく捜査している模様だ。 また、官製談合で同県への口利き役だったとされるゴルフ場経営会社元社長の井山義一容疑者(56)=所得税法違反容疑で再逮捕=が、海外旅行の土産として高級腕時計を木村知事にプレゼントしていたとみられることが関係者の証言で浮上。特捜部は製品の特定とともに渡した時期などについて、井山容疑者から事情を聴いているとみられる。【日野行介】 毎日新聞 2006年11月12日 3時00分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20061112k0000m040141000c.html 1110 和歌山談合、知事の後援会幹部ら3人逮捕 [読売] 和歌山県発注の公共工事を巡る談合事件で、大阪地検特捜部は9日、2004年11月の下水道工事入札で受注調整したとして、工事を受注した共同企業体(JV)に参加した同県海南市の建設会社「丸山組」会長・田渕利都(としくに)容疑者(79)ら3人を競売入札妨害(談合)容疑で逮捕した。 木村良樹知事(54)(辞職表明)の後援会副会長を務める利都容疑者が、同年8月の知事選前に、木村知事の自民党推薦の取り付けに尽力していたことも判明。特捜部は、知事選を巡る支援状況の全容解明と、事件への知事の関与について詰めの捜査を急ぐ。 ほかに逮捕されたのは、利都容疑者の息子で同社社長の利幸(50)、同社専務・久保利夫(59)の両容疑者。 調べでは、3人は、元県出納長・水谷聡明(さとあき)被告(60)(再逮捕)、大手ゼネコン「大林組」元顧問・日沖九功(ちかのり)被告(64)(起訴)らと共謀。04年11月10日の「紀の川中流流域下水道那賀幹線シールド工事」の入札で、準大手ゼネコン「熊谷組」のJVが受注できるよう談合し、公正な入札を妨害した疑い。 利都、利幸両容疑者は談合の容疑を認め、久保容疑者は否認しているという。 利都容疑者は、木村知事の後援会役員を務め、今年4月に副会長に就任。木村知事再選前の04年2月ごろ、知人で政界に影響力を持つ県議OB(故人)に対し、当時木村知事の推薦を決めていなかった自民党に働きかけて推薦を取り付けるよう要請するなど、積極的な支援活動を繰り広げた。特捜部は、知事が水谷被告に、丸山組をJVに参加させるよう直接指示していた可能性があるとみて立件に向け、知事本人の聴取を行う方針だ。 (2006年11月10日3時11分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/national/news/20061110ic01.htm 1109 和歌山談合 知事公舎など捜索 大阪地検特捜部 [毎日] 和歌山県発注の大型土木工事を巡る談合事件に木村良樹知事自身が関与していた疑いが強まったとして、大阪地検特捜部は9日午前、競売入札妨害の共犯の疑いで和歌山市の知事公舎や大阪府池田市の知事の自宅、同県海南市の土建会社「丸山組」役員宅などの家宅捜索に着手した。元県出納長の水谷聡明容疑者(60)=同容疑で再逮捕=が、木村知事から選挙応援の見返りに同社に落札させるよう指示されたと供述。特捜部は近く、木村知事の本格聴取に乗り出すとみられ、官製談合事件の捜査は木村知事の立件に向けて大詰めを迎えた。 調べなどによると、木村知事は04年11月10日に入札が実施された「紀の川中流流域下水道那賀幹線シールド工事」(同県岩出市)を丸山組が受注できるよう、水谷容疑者に指示。同容疑者は、関西の土木工事の談合を差配していた大林組顧問の日沖九功被告(64)=競売入札妨害罪で在宅起訴=に働きかけて、談合で落札が内定していた共同企業体(JV)に組み込ませ、公正な入札を妨害した疑いが持たれている。 丸山組は同年8月の知事選で、海南事務所やその用地を提供したり、社員が団体回りをするなど木村知事を積極的に支援。水谷容疑者は特捜部の調べに、木村知事から当選後「選挙で助けられた。よろしく頼みたい」などと指示されたことを認めている模様だ。 この入札は当初、同年8月の予定だったが、新潟市発注工事の官製談合事件で公正取引委員会から排除勧告を受けたゼネコンが指名されていたため延期。この時点では指名されていなかった丸山組が11月に仕切り直した入札では一転して指名され、熊谷組(東京都)と日本国土開発(同)とJVを組み、予定価格に対して約97%の10億6500万円という高値で落札した。 8JV24業者が指名された11月の入札で、8月時点と入れ替わっていたのは丸山組ただ1社しかなく、不自然な経緯が注目を集めていた。 特捜部は9月20日、県発注のトンネル工事2件の入札で談合があったとして県庁などを捜索。10月12日に水谷容疑者と、ゴルフ場経営会社元社長の井山義一容疑者(56)を競売入札妨害容疑で逮捕し、さらに今月2日には今回の下水道工事を巡り水谷容疑者を再逮捕していた。木村知事は同日、「道義的責任」をとって辞職を表明している。【日野行介、田中龍士、久保聡】 毎日新聞 2006年11月9日 11時50分 (最終更新時間 11月9日 15時34分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20061109k0000e040053000c.html 1108 和歌山県の元出納長が踏切で自殺 談合事件で任意聴取 [朝日] 2006年11月08日21時24分 8日午後0時20分ごろ、和歌山市栄谷の南海本線の孝子7号踏切内で、和歌山県の元出納長(71)が和歌山市発難波行きの普通電車(4両編成)にはねられ、約1時間後に病院で死亡が確認された。出血性ショック死だった。和歌山北署は自殺とみている。元出納長は、県発注工事をめぐる談合事件で大阪地検特捜部から、任意の事情聴取を受けていた。 同署の調べに電車の運転士は、元出納長が線路に1人で立っていて、直前に電車の方を向いたと話しているという。 元出納長は1953年に県庁に入り、土木部次長、東京事務所長、商工労働部長、知事公室長を歴任。94年12月~96年3月に出納長を務めた。退職後、県信用保証協会理事長を経て、01年に地元最大手の建設会社に入社。間もなく同社の副社長になり、今年10月末に退任していた。 談合事件で、大阪地検特捜部は先月19日に同社を競売入札妨害容疑で家宅捜索、元出納長を任意で事情聴取した。元出納長は、競売入札妨害(談合)容疑で再逮捕された前出納長水谷聡明(さとあき)容疑者(60)の4代前の出納長。建設業界と県の仲介役で、所得税法違反容疑で再逮捕された井山義一容疑者(56)が代表をしていたゴルフ場経営会社の役員にもなっていた。 木村良樹知事(54)=辞職表明=が初当選した00年知事選では、元出納長は木村知事支援に動いたという。木村知事は会見で元出納長との関係について「知事選で支援してくれ非常に懇意にしていた。徐々に疎遠になり、ここ2年ぐらいは会っていない」と述べていた。 元出納長は朝日新聞記者の取材に対し、談合事件について「私は全然知らなかった」と関与を否定していた。 URL http //www.asahi.com/national/update/1108/OSK200611080046.html 1108 知事選 投開票は12月17日 [紀伊民報] 木村良樹知事の辞職に伴う出直し知事選の日程が30日告示、12月17日投開票と決まった。県選挙管理委員会(山本恒男委員長、4人)が6日の会議で決定した。木村知事は12月2日付で辞職する。 選挙期日は、県議会議長から辞職願受理の通知が選管にあった翌日から50日以内と決まっている。投開票日は、慣例で日曜となっているため、会議では17日と24日を候補に挙げて協議した。 選挙の準備期間を十分に確保したいとする意見がある一方で「クリスマスイブや年末を避けた方が県民が投票しやすい」という意見もあり、結局、17日でまとまった。 各政党とも、この日程に向けて、候補者擁立を急いでいる。 自民党は6日、県庁で県議団の会合を開き「(有力な候補になりうる)国会議員に、立候補の意思があるかどうかを確認することが先決」と、幹部が上京して各議員に意向を確認することを決めた。 民主党も独自候補を擁立する方向で検討中。岸本周平県連代表は「官製談合の問題をきちんと処理できる能力と清潔さを持った人で、県への深い愛情を持った人」を念頭に、人選を急いでいる。 公明党県本部は「連立与党の枠組みの中で取り組むことになる」としており、候補者の資質については「より厳しく見なくては」と、県政刷新への姿勢を重視する方向を明らかにしている。 社民党県連は6日の三役会議で「独自候補は擁立せず、候補者が出そろった段階で推薦を検討する」(野見山海代表)と決めた。 共産党県委員会は関係団体と協議して候補者の擁立を準備している。竹内良平委員長は「暮らしや福祉など県民生活を大事にする知事を望みたい。県にゆかりのある人がよい」と話している。 まず国会議員の出馬意思確認へ 自民党県議団 自民党県議団(尾崎要二会長、25人)は6日、知事選の候補者擁立を協議する会合を開いた。具体的な人選に入る前にまず、県内選出の国会議員が出馬するかどうかの意向を確認する必要があるとして、下川俊樹党県連幹事長らが上京して国会議員に出馬の意思を聞くことを決めた。 会合では、5日の県連代表役員会で早急に人選を行う必要があるとの認識でまとまったことが報告された。 しかし、候補者の個人名は出ず、「国会議員の出馬が不明確な状態では県議団として具体的な人選に動けない」という意見で一致した。会合後、尾崎会長は「県議団としてもいろんな声が出てきた。県民の意見をいかに実現するかの選挙という議論は随分出ている」と述べた。 県議団の一人は「国会議員は行政に熟知しているので候補者として検討するのは良いが、国会議員に候補者を選んでもらうのは避けたい」。別の県議は「今回の談合事件を受けた後なので、より候補者の条件が厳しくなる」と候補者擁立の難しさを語った。 ( 06/11/08) URL http //www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=114541 1103 和歌山談合:木村知事が辞職表明 「混乱の責任をとる」 [毎日] 和歌山県発注の工事を巡る談合事件で、同県の木村良樹知事(54)は2日、県庁で記者会見し「県政を混乱させた責任を取る」と述べ、辞職を表明した。談合への関与は強く否定した。競売入札妨害容疑で再逮捕された元県出納長、水谷聡明容疑者(60)=競売入札妨害罪で起訴=の任命・監督責任を問う声や、県側への談合の口利き役とされ、所得税法違反容疑で再逮捕された大阪府河内長野市のゴルフ場経営会社元社長、井山義一容疑者(56)=同=を水谷容疑者に引き合わせたことへの批判が高まっていた。今後は木村知事の事件への関与の有無の解明が焦点になる。 大阪地検特捜部は9月20日、競売入札妨害容疑で県庁の知事室や出納長室などを捜索。水谷容疑者が井山容疑者の口利きを受け、04年11月実施の2件の入札に際し、準大手ゼネコン2社の共同企業体が談合で落札することを了承したとされる。 木村知事は「県としては談合にかかわっていない。公共事業絡みで、僕を含めた県が、元社長(井山容疑者)と関係していることは絶対ない」などと関与を否定。県議会最大会派の自民党が辞職要求の方針を固めると、「(水谷容疑者が)起訴された段階で、(進退を)謙虚に考える」としたが、水谷、井山両容疑者が起訴された今月1日には会見で「先頭に立って県政の再生を図りたい」と辞職を否定していた。 しかし、県議会最大会派の自民党が2日午前、会派の会合で辞職勧告決議案に加え、不信任案も視野に辞職を強く求める方針を確認。午後の会派代表者会議で、県議会の方針を取りまとめた。このため、木村知事は辞職が不可避と判断したとみられる。 記者会見で木村知事は「このようなことで辞めるのは非常に残念だが、いろいろな波紋を起こしたことの責任を取る」と説明。「県民の代表の県議会が(知事を続けるのは)適切ではないと判断しているようなので」と述べた。談合との関与については、改めて「まったく関係ない」とした。 木村知事は会見後、辞職願を県議会議長に提出した。議長が5日以内に県選管に通知。その後50日以内に出直し知事選が行われる。 木村知事は大阪府出身。旧自治省入りし、和歌山県総務部長、大阪府副知事などを経て、00年9月に初当選。現在2期目で、任期は08年9月2日までだった。【辻加奈子、久保聡、栗原伸夫】 毎日新聞 2006年11月2日 16時37分 (最終更新時間 11月2日 22時40分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061102k0000e040100000c.html ▼和歌山の政治06Ⅴ より続く
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市原仁奈&キャスター ◆lb.YEGOV.. 少女は孤独だった。 海外から滅多に帰らない父と、仕事に追われ自身を省みない母親。 生きるため、養っていくためと納得するには齢8にしか満たない少女はあまりにも幼い。 それでも、彼女は聡明な方だったろう。 親の言いつけを守り、夜には買い与えられたコンビニのご飯を文句も言わず食し、祝い事の日に祝われずとも不平不満を呟く事はなかった。 親にとって、なんて都合のいい子供だろうか。 社会にとって、なんて哀れむべき子供だろうか。 そんな彼女の母親が、急に少女を連れて出かけると言った。 一緒に出かけたのがどれくらい前だったかはわからないが、久々のお出かけに彼女は心を踊らせた。 「どこへいきやがりますか?」 そう訊ねる少女に向けて、母親はにっこりと微笑んだ。 「アイドル事務所よ、これから仁奈をアイドルにしてもらうの」 アイドルと言われてもピンとは来ない。 仁奈はアイドルがどういうものなのかは知らなかった。 そんなものになるよりも一緒にいる時間を増やしてほしいと思うが、口には出さない。 我が儘を言えば怒られる。 怒られるのは痛くて怖いから黙っている。 8年の人生で彼女が得た経験だった。 ただ、アイドルというものになれば母親は喜んでくれるのだろうという漠然とした予感はあった。 母親は喜んでくれれば優しくしてくれる。 キグルミを来てる時などはそれが顕著だった。 ならば気は進まなくともアイドルというものになってもいいかもしれないと仁奈は考える。 着いた先はまるでお城の様なところだった。 ここで自分はアイドルにしてもらえる。 もっとママに喜んでもらえるのだと、輝かしい未来に心が浮かれる。 だが、浮かれていられたのはここまでだった。 受付で母親が口論をしている。 "すぐ会えないとはどういうことだ""こちらは僅かな時間を押して来ているのに"と、受付の人間に食ってかかる母親を仁奈は不安げに見上げる。 平謝りする受付に舌打ちを1つすると母親は仁奈の手を引っ張り、受付に連れられて応接室へと向かう。 こちらでお待ちください、と機械的な対応をし、受付が去っていく。 扉を閉める間際に、仁奈へと向けられた気の毒そうな視線が彼女の心へと突き刺さった。 重い沈黙。 不機嫌さを隠そうともしない母親に対し、仁奈は何も話しかけない。 今の母親に何かを言ったとしてもロクな結果を生まないことを経験が知っていた。 不意に、勢いよく母親が立ち上がった。 何事かと戸惑う仁奈の手を勢いよく引き、扉を開いて部屋を出る。 不味いのではないかと伝えようとした仁奈の口が、母親の冷たい視線で封じられる。 びくりと震え、仁奈は押し黙って母親に従う。それ以外に出来る事はなかった。 やがて1つの部屋のドアの前に止まる。 漢字だらけで仁奈にはよくわからなかったが、母親は"ここね"と一言口にして、扉を開ける。 部屋の中は無人、勝手に人の部屋に入るのは悪いことだと仁奈は理解していたが、剣呑な雰囲気を放つ母親を恐れ、指摘する事が出来なかった。 仁奈を椅子に座らせ、優しく両手を仁奈の肩にかけて母親が微笑みかける。いつも浮かべる笑顔だった。 「ママね、お仕事があるからそろそろ行かなくちゃいけないの」 その言葉に、反射的に"え?"と声を出す。 予想外だった。ここまで一緒に出かけたのだから、今日は一日休みをとり、一緒に家に帰るものだとばかり思っていたのだ。 そんな仁奈の言葉と表情を笑顔で無視し、母親は続ける。 「今からここに偉い人が来るの、その人が仁奈をアイドルにしてくれるわ。だから、必ずアイドルにしてもらってから帰ってきなさい、いいわね?」 仁奈の肩に置かれた手にギュッと力が籠る。 仁奈に何かを言い聞かせる時にいつも母親がやっている事だった。 断ればどうなるかを知っている仁奈はにべもなく首を縦に振る。 「わかりやがりました!任せてくだせー!」 虚勢で作り上げた笑顔を浮かべる。 それに気付いているのか、気付いていないのか、母親はうんうん、と頷き、仁奈を置き去りに扉を出た。 そして見知らぬ部屋に一人ぼっち。 ぎゅっ、と着ていた着ぐるみを仁奈は強く握りしめる。 アイドルになりたいという気持ちはすっかり萎れ、早くここから帰りたいと思うものの、言いつけを破ってアイドルになれなかった場合の母親の態度を想像すると恐くて動く事が出来なかった。 涙が出そうになった両目をキグルミをまとった腕でガシガシと乱暴に擦る。 待ってる内に孤独と気疲れからか、急激な睡魔が襲ってきた。 起きていなければと心の片隅で思うのだが、疲労がそれを許さない。 しだいに微睡む意識の中で"おぎゃあああ"と赤子のような、それでいて恐ろしげな鳴き声を聞いた気がした。 その日、一人の少女が行方不明になった。 少女の母親は最後に少女を預けた芸能事務所、美城プロダクションを糾弾したが、8歳の幼女を置き去りにした事が明るみに出たことを皮切りに、次々と彼女が娘にしてきた事が顕になり非難を浴びた。 そこから先、母親がどうなったかは語る必要もないだろう。 聖杯を奪う殺し合いの舞台に、気づけば仁奈はいた。 ある時、出掛けた折に見た美城プロダクションが、現実の世界で最後に体験した記憶を思い出させたのだ。 急に現れた痣に怯え、なにがなんだかわからず、逃げ帰るように戻った家には一人の女がいた。 「私はキャスターのサーヴァント、あなたが私のマスターかしら?」 にっこりと、母親と同じ笑みを浮かべる女だった。 それから仁奈は色々な事を聞いた。 曰く、これは願いを叶えるゲーム。 サーヴァントというパートナーと一緒に勝ち抜いた最後の一人はどんな願いでも叶えてもらえる。 怪我をしたりする可能性はあるが、負けた人は元の世界に帰るだけでそこまで危ない催しではないこと。 参加する人間は聖杯が選び、この会場に招待されるということ。 「仁奈は、選ばれたでごぜーますか?」 「ええ、仁奈ちゃんに叶えたいお願いがあったから、聖杯が仁奈ちゃんにチャンスをプレゼントしてくれたのよ」 叶えたい願い。 その言葉に仁奈の表情が沈む。 願いは、ある。 だが、それをパートナーとはいえ知り合ったばかりの相手に口に出していいものか。 「仁奈ちゃん」 優しく、キャスターは仁奈の小さな手に自分の手を重ねる。 ハッとする仁奈にキャスターは優しく微笑みながら続ける。 「叶えたい願いがあるなら、言って構わないのよ? お姉さんはね、仁奈ちゃんのお陰で大切な人とまた会えるかもしれないチャンスを貰ったの。 だから、できるなら仁奈ちゃんのお願いも叶えてあげたいと思うわ」 そう言って、慈しむようにキャスターが仁奈の手を両手で包む。 母親とは違う、とても優しい握りかただった。 ぐらり、と仁奈の心が揺れる。 孤独な少女が誰にも打ち明けられずにいたその感情が、優しい言葉を受けて沸き上がる。 「仁奈、仁奈、は……」 堪えきれず言葉が溢れる。 それが決め手だったのだろう。 堰を切ったのかように感情が止められなくなっていく。 「ママにいつも一緒にいてもらいてーです」 溢れる感情は言葉だけでは収まりきらず、涙となって表出する。 「パパにお家に帰ってきやがってほしーです。ママの作ったご飯が食いてーです。お休みの日には一緒にお出かけがしてーです。誕生日の日には"おめでとう"ってお祝いしてもらいてーです。仁奈は……仁奈は……」 そこから先は言葉に出なかった。 ぐしゅぐしゅとしゃくりをあげて泣く事しか出来なかった。 ずっと押し殺してきた自分の感情に任せ、仁奈はただ泣いていた。 不意に、暖かいものが仁奈を包んだ。 「そう、大変だったのね」 柔らかく、暖かな感触と、自分の頭の上から聞こえる優しげな声。 それで仁奈は自分が抱き締められているのだという事に気が付いた。 「は、離れてくだせー!お洋服がよごれちまいます!」 「気にしなくていいわ」 慌てて離れようとする仁奈だがより強い力で引き留められる。 「辛かったのね」 優しく背を叩かれながら聞いたその言葉に、驚きで一瞬引いた感情がまた沸き上がってくる。 とめどなく溢れでる涙に呼応するように嗚咽が漏れ始める。 大声で泣いたのはいつぶりだったろうか。 キャスターに抱き締められ仁奈はひたすらに涙を流す。 嬉しさと悲しさがごちゃ混ぜになった感情が涙と声に形を変えて尽きることなく流れ出してくる。 「今は好きなだけ泣きなさい。ここにいるのはお姉さんだけ、誰も何も言わないわ」 どこまでも優しげな声でキャスターが囁く。 服が汚れるのも構わず仁奈を抱き寄せ、あやすように慰める彼女の浮かべる表情はどこまでも…… 陰惨なものだった。 仁奈がその顔を見ることがないのは幸かそれとも不幸か。 それは獣のような笑みと形容するのが相応しい笑顔であり、キャスターという反英霊の本性を表すに相応しい笑顔だった。 女の名は斗和子といった。 陰の気より産まれた大化生、白面の者の尾の一本にして、敵対する光覇明宗と獣の槍の伝承者を策謀をもってあと一歩の所まで追い込んだ奸知に長けた化け物。 自分に抱き締められ涙を流す少女に人知れずほくそ笑む。 これで、この幼きマスターは自分を信頼するだろう。かつて、自分が作り出し、手駒とした少年のように。 (ああ、それにしてもとてもいい陰の気ね。この年でここまで溜め込むだなんて、どれだけ素敵な環境だったのかしら) キャスターには1つの固有スキルがあった。 かつて、人や妖の恐怖や怒りを自身の糧とし、自身が取りついた男から溢れだす憎しみを取り込んだ、主である白面の者の逸話から生じたスキル。 それは他者から自己へ向けられた負の感情、あるいはマスターの抱く負の感情を自身の魔力へと変換するものだった。 8年の歳月で溜め込んだ仁奈の負の感情を受けて、キャスターは自身の魔力が充足されていくのを感じると同時に、このような幼子がここまでの感情を抱くまでに育て上げた愚かな親に嘲笑を浮かべる。 そうして、仁奈が来るまでにこの家で魂を食らった女性、即ち仁奈の母親を模したNPCを思い出す。 不幸にも仁奈が聖杯戦争の資格を得た時と同じくして、彼女はたまたま家におり、召喚されたキャスターと居合わせてしまったのだ。 キャスターの顔が喜悦に歪む。 この聖杯戦争において、もう己がマスターは母親に会うことはない。 捨てられたと思うだろうか。 何か事件に巻き込まれたと思うだろうか。 どちらにしろ、その心により負の感情を溜め込んでいくだろう。 それが愉しくて堪らない。 (一緒に願いを叶えましょうね、仁奈ちゃん。私の願いが叶えられたなら、あなたの家族を真っ先に御方様に会わせてあげるから) 泣き声をBGMに女が嗤う。 泣きはらす少女がその笑顔に気づくことは、ついぞなかった。 【クラス】 キャスター 【真名】 斗和子@うしおととら 【属性】 混沌・悪 【ステータス】 筋(D)C 耐(D)B 敏(D)C 魔A 運C 宝B ※()内は変化適応中の能力値 【クラススキル】 陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 "工房"の形成が可能 道具作成:B 魔術を帯びた器具を作成できる。 戦闘用のゴーレムやホムンクルス、魔力を通す事でサーヴァントへの攻撃が可能になるエレザールの鎌が作成可能。 【保有スキル】 妖術:A 極めて高度な妖術の使い手である。 特に変化や火に関する妖術に長ける他、尾から放つ棘が刺さった相手の運を除く各パラメータに-を付与する。 扇動:B+ 話術を用いて他者を自分の思う通りに動かせるスキル。 陰の気に敏感なキャスターは相手の負の感情を利用しての扇動を行う場合、判定に有利な補正を得る 変化:C 人間体へとその姿を変える、人間に化けている際は筋力と耐久のランクを()のものに偽装する 力場反射:B 対城以上の宝具、あるいは同ランク以上の宗和の心得かそれに類するスキルの持ち主以外の、自分に向けられたありとあらゆる攻撃をその相手へと跳ね返す。 また属性や特性も相手へ向けて跳ね返されるので、結界による捕縛なども全てが術者へとその効果が向けられる事になる。 陰の化身:B 恨み、怒り、恐れ、悲しみ。 自身へと向けられた負の感情を常時、キャスターの魔力へと変換する。また、キャスターのマスターが抱く負の感情を魔力の代替えとして転用する。 陰の気から生まれた大妖の一尾であるキャスターにとって、彼女に向けられる負の感情はその力の源にしかならない。 【宝具】 『眩まし偽る虫怪の尾(くらぎ)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:60 白面の者の尾の一つであるくらぎと融合する。筋と敏のランクをBに変更し、変化と扇動をスキルから削除する。 この状態のキャスターを他者が視認した場合、クラス名は???になり、素性は完全に隠ぺいされる。 この宝具が破壊された場合に限り、キャスターは無傷で戦闘から離脱する代わりにこの宝具を戦争中は二度と使用できなくなる。 【Weapon】 妖術、尾による刺突と礫の射出 【人物背景】 大妖、白面の者の尾が変じた妖怪。人の心の弱みに付け入り策謀と暗躍を得意とする。 天敵である獣の槍を破壊する為、槍を管理する光覇明宗を破門された僧に取り入り、内乱を起こす事で獣の槍破壊を画策する。 自身の作り出したマテリア、引狭キリオともう一つの白面の分身であるくらぎを使い、光覇明宗を二分する事には成功したが、獣の槍伝承者である蒼月潮らの手により計画は水泡に帰した。 最後は自身が裏切ったキリオの手によって塵と消える。その間際まで虚偽を口にしながら 【サーヴァントとしての願い】 白面の者を蘇らせる 【方針】 仁奈と共に優勝を狙う。当分は陣地で戦力の増強 【マスター】 市原仁奈@アイドルマスター シンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 家族と仲良く暮らしたい 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし 【人物背景】 変わった口調が特徴的で着ぐるみが大好きな美城プロ所属のアイドル ……になれた筈の少女。 プロデューサーと会う前に聖杯戦争へと招聘される。 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージにて母親にプロダクション内に置き去りにされるという衝撃の加入エピソードが明かされた。 本作では加入エピソードを過大解釈しているので、本来の彼女の母親がここまで酷いということはないだろう、多分、きっと。 【方針】 キャスターのおねえさんと一緒に優勝を目指すですよ ※キャスターからは負けても元の世界に帰れると教えられています 候補作投下順 Back 吉井明久&アーチャー Next 灼熱の風
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ここでは外国人の犯罪を取り上げます。 殺人などの凶悪犯罪は取り上げないようにしました。 日本のマスコミは犯人が欧米人となると及び腰になり「報道しない」「なかったこと」にすることが多いです。 キリがないので、私が個人的に気になったニュースのみ取り上げていきます。 児童ポルノをネット公開、英会話教師逮捕 記事元はリンク切れ。 群馬県警は19日、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)の疑いで、東京都八王子市並木町のオーストラリア人で派遣英会話教師、ノエル・パトリック・プリチャード容疑者(45)を逮捕した。 以上サンスポから引用。 多いですよね。欧米人の犯行。特に米国人とオーストラリア人ですね。まぁ、オーストラリア人は豪州人ですかね。 日本が批判されてるのは本当におかしな話です。外国のほうが多い犯罪なのに。 大麻密輸未遂容疑で米教師告発 沖縄税関 2012年1月21日 http //www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-21_28784/ 沖縄地区税関は20日、米国から大麻を密輸入しようとしたとして関税法違反(輸入未遂など)の疑いで、那覇市の小学校英語教師で米国籍の男(32)=恩納村=を那覇地検に告発した。同税関によると、容疑者は「自分で使うためだった」と容疑を認めているという。 同税関の調べでは、容疑者は米国から国際宅配貨物を利用して大麻5・30グラム(末端価格3万円相当)を密輸入しようとした疑いがある。昨年12月8日、大阪税関職員が宅配貨物から密閉したビニールに入った大麻を発見。宛名に容疑者の住所が記載されていたため沖縄地区税関に引き継いだという。 同税関によると、容疑者はネバダ州に住む父親に密輸を依頼していたという。 外国人英語指導員として容疑者を採用した那覇市教育委員会は、本紙の取材に対し「事実関係を調査している」と述べるにとどめた。 英会話を教える外国語指導助手(ALT)をめぐっては、2009年に麻薬成分を含む錠剤を輸入した麻薬取締法違反(輸入)の疑いで、中学と高校のALT計2人が県警に逮捕されている。 以上抜粋。 薬物関連の犯罪はほんとに多いですね・・・
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281 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 20 59 46.28 ID UpN+lS8l 流れぶった切って昔話投下します 泥未遂?ですが 高校時代電車の中で痴漢にあった 「なにしてるん?」て声かけたら痴漢が逃げた とっさに捕まえた私の手には痴漢のカバン とかげの尻尾みたいにカバンを残して逃げられた 小学校はいるかはらないかくらいの娘をつれた母親が近づいてきて 「よくやったわね」 無視して次の駅で降りようとするとカバンを奪おうとしてきた 「泥棒!」といったら、 「人聞き悪い、あんただって泥棒じゃない」 どうすればいいのかわからないんだろ私は子供育ててるエライんだから 年長者の意見にはしたがっとけ これから慰謝料がっぽり取れるんだから分け前寄越せ →お前ばっかり痴漢にあってずるい →せめて荷物くらいよこせ →ブスデブのくせに痴漢にあうなんて →あんな長い時間(痴漢を確定させるためにしばらく泳がせておいていた) 触られて喜んでたんだろ? →慰謝料とるための狂言じゃないの? 殴りたくなったけど我慢して、電車を降りると母子ついてくる 改札に行って駅員に 「痴漢の忘れ物です。じゃ、私急いでるんで」といってカバンを渡すと。 母親「狂言です!」とかわめいてる 奥からもう一人駅員出てきて母親をどっかに連れて行く 最初の駅員に連絡先だけ聞かれて自分はそのまま学校へ その後、警察が痴漢を見つけた (カバンの中に学生証やら携帯やら入っていたのですぐに見つかった) と連絡がはいったけど、男子中学生だったので、警察のすすめ通り 注意だけですませた もともとそうする気だったので慰謝料なんか考えてもなかったが、 そこまで発想するその母親が凄いと思った 彼女についてはその連絡になかったし、その後は不明だけど、 一連の流れの間何も言わずじっと母親について来ていた娘が怖かった 282 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 21 50 45.59 ID uKLkE4Py 慰謝料がっぽり これも大概だが お前ばっかり痴漢にあってずるい って… 痴漢にあった挙句にヴァカキチに絡まれるとは乙でした。 283 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 22 25 05.00 ID YJW6k2hm 痴漢が中学生だったらしいから むしろ「若い男に触られるなんて妬ましい!キィ!!」だったのかも 284 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 22 54 57.41 ID DwQ61JlR 色キチ属性も持ち合わせていそうだな 285 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 22 55 07.81 ID NfT41FCe 281 中学生だったので、警察のすすめ通り注意だけですませた なんで? 286 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 23 00 49.32 ID UpN+lS8l 285 触り方とかが、スカートの上から軽くちょっと触れる →手を引っ込めるみたいなのの繰り返しだった (だから確実に痴漢だと判断するのに時間がかかったんだけど) ほんの出来心だったんだろうと思う 自分はその母親に言われた通りブスデブで、デカいし、こんなの触って 中学生が人生棒に振るとか可哀相すぎる 神経もごんぶとだから精神的ダメージとかなかったし、裁判とか めんどくさい 親と警察に怒られたら二度とやらないだろうってことで、 向こうの学校にも連絡なしになった 287 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 23 11 04.42 ID W79rHX29 あんたいい人だなぁ(´・ω・`) 288 :名無しの心子知らず:2012/06/15(金) 23 49 05.91 ID Vfjq73j2 痴漢は最悪なのに、凄いね。 306 :名無しの心子知らず:2012/06/16(土) 12 02 24.17 ID kdFLkwJs 305 あれ? 加害者(中学生)の親が失礼なこと ( 自分はその母親に言われた通りブスデブで)を 286さんに言ったんだよね? 加害者の親がそんな態度じゃ酷過ぎると思って書いたんだけど違うのかな? 307 :名無しの心子知らず:2012/06/16(土) 12 09 20.53 ID h0FMvjz9 加害者親は登場してないお 308 :名無しの心子知らず:2012/06/16(土) 12 11 14.37 ID Rzhmc/Gs 306 被害者=286 加害者=中学生男子 基地ママ=小学生くらいの女の子連れ、全くの無関係な他人 281で 小学校にはいるかはいらないかの娘を連れた母親 が、「慰謝料の分前よこせ!ブスデブのくせに痴漢にあうなんて!」 と騒いだって書いてある。 その母親に言われたとおり は、その母親=上記の 小学校にはいるかはいらないかくらいの娘を連れた母親 を指していると見るのが妥当。 309 :名無しの心子知らず:2012/06/16(土) 12 13 38.09 ID xjUwylNR 308が正解です わかりにくい書き方で混乱を招き、すみませんでした 310 :名無しの心子知らず:2012/06/16(土) 12 45 40.81 ID R+Vrptaw 309 ほとんどの人は普通に読めてるからそんな謝らんでもええよ 次のお話→巻き込まれ氏(323)
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幼少フレユリでフレンの両親模造気味なので注意(しかも相変わらずの嫌なネタ)。 かじかんだ指先に感覚はない。息を吹き掛けると少しだけ感覚が戻るが、それは温かさよりも痛みを強く残してすぐに消えた。感覚の薄い指先より、今は鼻の頭が冷たい方が気に掛かる。冬は最悪だ。 俺の幼馴染みの母親が亡くなったのも冬だった。積もらなかったが、雪は降った。寒い夜だった。 流行り病で、伝染るといけないから、と彼は俺の使っている納屋で一緒に寝泊まりをしていた。母親のことで不安であるはずなのに、貴族のやるお泊まり会とやらのようで楽しい、そう笑って言っていたのを覚えている。 雪が降っていること以外、いつもと何も変わらない夜だった。母親を世話していた女が駆け込んできて、容態が急変したことを告げた。幼馴染みは息を飲み、寒さのせいばかりではない真っ白な顔をして、それでも取り乱すことなく母親の容態を聞いていた。俺は驚いたが、それだけだった。話を聞く彼の、今にも泣きだしそうな横顔をぼんやりと眺めていた。 女は、母親が心配だろうが、それでも伝染ると危険だから、と言い含めて去った。彼は小さな声で、はい、と返事をしていた。立て付けの悪い扉が閉じて、遠ざかっていく足音が完全に聞こえなくなってから、そこで初めて俺は口を開いた。行け、と弱り切った彼に拒むことを許さない強さで告げた。うなだれていた彼は、はっとした様子で顔を上げたが、そのときどんな顔をしいたのか、それは知らない。悲壮に呉れる幼馴染みよりも、窓に小さく走った亀裂が硝子に入った罅なのか、ただの氷なのかが気になってそれを眺めていたからだ。 視界の端で、彼が何事かを言わんと口を開きかけてやめた。耳に引き攣りながら息を吸い込む音が届いたので、もしかしたら激情に駆られて何某かを叫ぼうとしたのかも知れない。 結局、彼はそのまま納屋を飛び出して母親の許へ走っていった。扉が閉まる音でそれを知った。自分の言葉で彼が駆け出したことに、感慨を抱くこともなかった。彼が母親の許へ行こうが、行くまいが、どちらでも構わなかった。 俺は後を追うことはしなかったし、彼の父親は戦争に駆り出されていた。だからきっと、彼は一人で母親を見取ったのだのだと思う。 母親が死んで、暫らくして会った彼は以前と変わらない柔らかな笑顔をしていた。窓に入った亀裂は硝子が罅割れていたからだった、と告げると彼は不思議そうな顔をしたので、そのときになって漸く俺は色々なことをしくじったのだということに気が付いた。あの雪の日の夜、俺はそんなことに気も回らないほどに舞い上がり浮かれ上がっていた。そして、それを彼に気付かせないようにすることばかりに気を取られていた。 春になって人魔戦争が終わった。彼の父親は帰らなかった。遺体も還らなかった。彼は終始黙っていたが、母親のときのような痛々しさは感じられなかった。戦争相手が魔物だなどという時点で、応召は死刑宣告と大差ない。俺は案の定だな、と思っただけだった。だから今度は正しく彼を気遣うことが出来たし、それなりに気の利いた慰めの言葉を発することも出来た。けれど俺の掛ける言葉に彼から微笑を返されると、また別の意味でしくじった、と強く思った。その上、このときのことだけでなく、以後云十年に渡る彼との遣り取りの中で何度も同じ思いをすることになる。 間抜けな話だがその事実に気が付いた――正確には自覚したのは本当に最近のことで、自業自得とはいえ申し訳なさと後ろめたさで心底自分が情けなくなったりもしたものだ。正直、彼の部下に刺されたときなどにもこれを思い出してしまって、ああ天罰とも思ったりもした。 そうはいっても全ては過去の出来事で、今となっては若気の至りと、酒の肴としてくらいにしか役にたたないような気もする。 あ て ど な く こ だ ち を さ ま よ う 。He wandered among the trees Aimlessly.20090108
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174 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 00 58 22.96 ID AgCPeYID0 [13/97] 【47話】チッチママ ◆pLru64DMbo 様 『押入れに住むモノ』 これは知り合いから聞いた話です 彼女の一番最初の記憶は住んでいた団地の押入れの暗闇だそうです いつも襖に隙間が空いていて、閉じても閉じても気づけば2~3センチの隙間があったそうです その隙間から何かがみているようで怖くて仕方なかったそうです 夜、母親とその部屋で寝ていると毎晩うなされて、ひどいオネショで母親は病院によく連れてったそうです 保育所で赤鬼・青鬼という絵本を先生が読んでくれた時に、なぜか彼女だけ泣いてしまい途中で迎えがきたそうで 団地の自分の部屋に帰って、あの隙間が気になって仕方なかったそうです 普段なら近づかない見ないようにしていた幼い彼女も、その日は早退で日もまだ明るく母親も近くにいる あの絵本の話がきになると、なぜか導かれるように押入れの襖の隙間に手を入れて開けようとした瞬間 幼い彼女の腕が突然、中から強い力で引っ張られたそうです 「いやぁぁあああ!!!」 175 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 00 59 15.48 ID AgCPeYID0 [14/97] 大声でビックリと恐怖で泣きだした彼女に反応して母親がすぐに駆けつけました 見たのは押入れの襖の空いた数センチの隙間に片腕をつっこんで泣いている娘 腕がピーンと突っ張って娘はパニック状態で「腕を抜きなさい!!何してるの!!」 と言っても、その状態のまま泣きわめく娘 母親が襖に手を開けてガラッと勢いよく襖を開けて押入れの中を見たら そこは何もない普通の荷物が入れられた押入れだったそうです 泣く娘を抱きしめて慰めて、娘が怖がるならと祖母の家に避難してその日は寝たそうです 寝ている最中にオネショが気になった母親は何度も夜中に娘の様子をみます そして何度目かに娘を見ると、片腕だけ上にふりあげてグルグルとまわす動作をしていたそうで 寝ぼけているのかな?と思って娘に「何してるの?寝れないの?」と聞くと娘は 「鬼さん達とダンスを踊ってるの」と言って、スーッと腕をおろして静かになったそうです 母親の勘でしょうか、娘に何かあったのかな?と思った母親は娘を神社に連れて行き 押入れは襖を外して、かわりに薄い透けるカーテンにしたそうです その日からオネショもマシになり娘も落ちついてきたので、一時的なものだったんだと皆が忘れたそうです 彼女が中学校にあがる頃に団地から一戸建てに引っ越す事になり荷物をまとめていたら あの普通に戻った押入れの荷物を全て出した途端にヒラリとお札が舞い落ちてきたそうで とても黄ばんだ古い札で赤文字で何か書いてあり黒で鬼の絵が描かれていたそうです たぶん天井にあったんだろうとの事ですが、それで彼女は昔を思い出して怖くて急いで 部屋を飛び出したそうです いまでも、その団地はあります、そしてあの部屋も誰かが入っています もうお札もはずれた押入れがまだ使われていると思います (終)